第74話
大稀が失踪した後、『塵山』は一時騒然とした。
キングもそれについては迂闊だったと呟き、探すようにと命令を出した。
『塵山』全員で大稀を探し始めるけど、彼が見つかることはなかった。
「ケイ。本当に心当たりはないのか?」
「……ないです。」
「ったく、どこ行ったんだよ。」
キングはお手上げのようだけど、諦めるつもりは全くないらしい。
それはそうだ。
逸材がそこにいるのに、逃す馬鹿がどこにいるのだろう?
大稀は本当にそういう人間だった。
人の上に立つべき存在。
……なのに、どうしてあんな事件に巻き込まれたんだ?
どうして、こうなる?
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