第54話
大稀は俺の部屋まで送ってくれて、ようやく俺の腕を離してくれたかと思えば、彼はすぐに自分の部屋に戻るのか歩いて行ってしまう。
あ、何か言わなきゃ!!
「大稀!」
俺が呼び止めると、大稀は立ち止まる。
何を言おうか迷ったけど、でも言うことなんて一つしかない。
「俺は強くなる。……強くなって、大稀と一緒に戦いたい。」
―――…俺の願いは、これだ。
そして……。
「復讐しよう。……紗綾を、助け出そうな。大稀。」
俺は本来の憎むべき相手を思い出し、そして助けなければならない最愛の妹を脳裏に浮かべる。
……お前は、元気にしているか?
大稀は俺がそう言ったのに驚いたのか、こちらに振り返った。
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