第8話

確かに。



どうして砦が私に居場所を知っていたのかは、何故かよく分からない。



そんな彼に視線を向けると、彼は四谷さんを強く睨んだ。





「俺を誰だと思ってんだあ、あ?」



「………恐ろしいヤツ。」



四谷さんはポツリと呟いて、ポケットの中にあった煙草を吸い始めた。



海沿いの所為かその煙が風に流されて、私の方にへと流れ込んでくる。




「……四谷さん。」



「何だあ?」



「煙草、やめていただけませんか?こっちまで臭うんですけど。」



「おー、悪い悪い。」



本当に悪いと思っているのか分からない口調だけど、彼が煙草を携帯灰皿の中に入れたのでとりあえずよしとする。

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