第5話
「兄貴…」
砦は車から出てきたランカさんを睨みつけて、私をギュッとさらに抱きしめる。
……どうしたらいいのか、分からない。
「よお、花子。無事で何よりだ。」
「……ありがとうございます。」
「協に連絡した甲斐はあったようだな。」
どうやら私の危険を察知したのはランカさんだったようで、四谷さんに連絡を入れてくれたようだ。
彼はどうしてそこまでして……私を助けようとしてくれるんだろう?
「助かった、悪かったな。兄貴。」
「お前に礼を言われる筋合いはねえぞ、砦。」
「あ?」
「―――…俺はお前を助けたつもりはねえからな。」
「………」
ランカさんと砦は静かに睨み合っていて、その間に私が入る間隔なんてない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます