第9話

とりあえず、安心。



ホッと胸を撫で下ろすと、彼は踵を返してランカさんを振り返った。






「おい、『髑髏』……今度は潰す。」



“『デビル』にもそう伝えておけ”



そう言い捨てて、彼は今度こそこのエントランスから姿を消した。








「ったく、危なっかしいな。お前は。」



「褒め言葉でしょうか?」



「これが褒め言葉に聞こえんのか、花子には。」



「いえ、聞こえなかったので聞きました。」



私はランカさんを見つめたままそう答えると、彼はまたおかしいというように笑いはじめた。



……もう、何がしたいの?





彼を少しでも分かろうとジッと見つめていると、彼は無意識にクルクルとまたカードキーを回し始めた。

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