第58話
つーか、千円札って大き過ぎだろ。
「それでテメエが買いたいモンも買えばいい。」
「え?……それは流石にっ!」
「いいから。遠慮すんな。」
“たかが、千円だろ?”
公浩さんはそう言ってから、中に入ろうとするので俺は彼を引き止める。
「どうしてあの人は、俺を気に掛けるんっすか!!」
――…どうしても、気になった。
イラついているのに、こんなにも彼のことを考えたくないと思っているはずなのに……同時に彼のことが気になって仕方がないのだ。
友情なんてクソくらえのはずなのに、俺は彼を知りたいとどこかで感じていた。
公浩さんなら、知っているのでは?
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