第57話

外へ出ると、すぐに会ったのは公浩さんだった。




「うっす。」



「お、協じゃねえか。……つーことは、大稀来てっか?」



「……ええ、まあ。」



つーことは?



それってつまり、俺がここに来ているから大稀さんが来ているということだよな。



……どうしてだ?



その疑問が解決することはなかったが、公浩さんは煙草を吸いながら俺が財布を持っていることに気付く。





「んーだ?何か買いに行くのか?」



「え、まあ。」



「悪いが、これで紅茶買って来い。」



「紅茶っすか?」



何で?



公浩さんは紅茶より、コーヒー派だって誰かが言っていたような。



……首を傾げながら、千円札を受け取った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る