第38話

「詰まらないって顔してるね。」



その時はまだ中学生だった俺に声をかけてきたのは、見知らぬ男性。



溜まり場とまではいかないが、一種の集まり場所にもなっている行き着けのバーで彼は俺の隣に座った。



彼も未成年だからか、注文したのは酒ではないようだったけど。





「ここにはよく来るの?」



知らない男性に声をかけられて、あまりいい気はしないので俺はその言葉を全て無視していた。



―――…当時はやんちゃで、無愛想で知られていた。



しかし、彼もそんなもので折れたりはしない。





「俺、君の所の総長と知り合いなんだ。」



「……公浩(キミヒロ)さんと?」



無視するはずの予定が、公浩さんと知り合いだったことに驚いて会話をしてしまった。



――…失態。

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