第48話

「一つ、教えといてやる。」



黒いネクタイをしていた彼はそれをスルスルと片手で解いて行く。



な、に…?





「俺は同じ相手は『二度』抱かねえ。」



……どういう、こと?




「女にだって、絶対にキスはしねえ。」



彼が何が言いたいのかさっぱり分からなくて、恐怖が募って行く。




「ランカ、さん?」



「お前とは一回、寝たな。」








彼の目が、本気だ。



分かる。



何故か、分かる。






ねえ、嫌な予感しかしないのは私だけ?






「ランカさんっ!!」



「じゃあ、二度目か。――…お前が初めての二度目だ。俺の二度目をくれてやる。」



私の両腕を素早く解いたネクタイで縛る。

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