第42話

「あの、ランカさん。」



「何だ?」



素気ない答え方だが、彼はこちらをしっかり見つめていたのでそれを逸らさず聞く。





「先輩は――…砦はあんな感じになったこと、あるんですか?」



あえて言葉を濁した私の気持ちを察してくれたのか、彼も少し濁してくれる。



「花子は知らねえと思うが、昔【sky】っつーストギャンがあった。」



ストリートギャング。



【Heaven】や【Hell】みたいな感じかしら。



「ソイツらの仲間の奴らが砦の逆鱗に触れてな。―――…一晩で潰れたよ。」



「………え?」



一晩で、潰れた?





「お前、ナンパされたことあっか?」



「え?……どう、ですかね?」



いきなりの質問にそんなことを思い出せと言われても、急には思い出せない。

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