第19話

ニヤニヤと笑いながら四谷さんは少しずつ、砦に近づいて行く。



それが怖くて、見つめることしかできない私は本当にここにいるのは場違いだと思う。



カタカタと震えている手を握ってくれている真護さんの体温が伝わっては来るが、心まで浸透しない。



と、砦…っ!!






「俺様も参戦しよーか?」



私が彼の名前を心の中で呼んでいることを知らない玲音さんは、四谷さんに力を貸そうと声をかけるが、彼がそれに応じることはなかった。



「いらね。……お前らはそこにいる『ハデス』を葬っとけ。」



「3対1かよ。ケッ、つまんね。」



悪態をつくものの、玲音さんは水島君に顔を向ける。



そしてその顔は、返り血がついているのでさらに怖さが増していた。

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