第6話

「きゃ…っ!?」



「紗綾!!」



先輩が私を呼ぶ声が聞こえたけれど、私は伸びてきた手に口を塞がれて叫ぶことはできない。



―――…彼の名前を、呼べない。






辺りを見渡した時、まず視界に入ったのは先輩の前に立ちはだかっていたバッドを持った修誠さん。



鉄マスクをしている彼の目からは、殺意が込められているような気がした。



……いつもより、冷たい目をしている。




そして私を抑え込んでいる彼は―――。







「シー。」



声が、真護さんだった。



どう、して?



どうしてこの二人が、今ここにいるの?



急に不安が込み上がってきて、どうしたらいいのか分からなくなる。

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