第22話

まだ実験調査は続いているのか 

 

今度はどんな手法で脅かしてくるのか 

幾つか予想しながら 

玄関へ急ぎ 

ドアの、のぞき穴から向こう側を見てみると 

案の定 

不安で焦っている自分がいた 

 

のぞき穴にも 

映像をはめ込んでいるなんて 

大した仕掛けだ  


何度もチャイムを鳴らした 

映像の私は 

そのうち諦めて廊下を歩いて行った

 

記憶では確か 

この後、非常階段側の部屋を調べたはず..... 


突然 

廊下から私の悲鳴が上がった

 

たいして驚きもせず私は 

パソコン部屋まで戻り 

非常階段側の映像モニターを確認すると 

向こう側のドアが開かれたところで 

あのドット絵の丸いモンスターが

廊下に飛び出してきていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る