第77話

◇ ◇ ◇





「ルイトさん、こんにちは」


「カルティナ姫、こんにちは」


「今日はお誘い頂いて、ありがとうございます」


 それから一週間後、わたしはルイトさんと二人で郊外へと出かける約束をした。


「カルティナ姫は、今日もおキレイですね」


 ルイトさんはわたしにそう言ってくれる。


「あ、ありがとうございます」


「姫、あの、それ……」


 そして何かに気づいたルイトさんは、わたしを見ていた。


「あ、これ……どうですか?」


「とても似合っていますよ」


「ありがとうございます」


 三人からプレゼントで頂いたのは、エメラルドのネックレスとピアスのセットだった。

 なので今日は、それを付けてきた。


「やはりそれにして、正解でしたね」


 ルイトさんは嬉しそうに笑っていた。


「本当にありがとうございます。 ずっと大切にしますね」


「そう言って頂けて、僕も嬉しいです」


 ルイトさんとカルナさんと、アレンからの三人の気持ちのこもったプレゼントだもの。嬉しくない訳がないわ。

 ずっと大切にする。


「カルティナ姫に喜んで頂けると、とても光栄です」

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