第76話

「ありがとうございます、皆さん。喜んでもらえて嬉しいです」


 自分の作ったものを美味しいと食べてもらえることって、ものすごく嬉しいんだなって思えた。


「カルティナ姫、また僕に作ってくれませんか?チーズケーキ」


 チーズケーキをよほど気に入ってくれたのか、カルナさんがわたしにそうお願いした。


「は、はい。わたしで良ければ……また作ります」


「嬉しいです。 ありがとうございます」


 カルナさんは嬉しそうに笑っていたのが、わたしにはすごく印象的だったんだよね。

 すごく好きなんだな、チーズケーキが。


「今日食事会に誘ってくれたカルティナ姫に、僕たちからお礼をさせてください」


「え?お礼……ですか?」


「はい。僕たちからカルティナ姫に、プレゼントがあるんです」


 と、ルイトさんが言ってくれた。


「プ、プレゼント……?」


 え、なんだろう?プレゼントって……?


「はい。カルティナ姫、今日は本当にありがとうございます」 


「僕たちからの気持ちです。 ぜひ受け取ってください」


「あ、ありがとうございます」

 

 わたしはプレゼントの包みを受け取った。

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