第34話

本当に全部なんだ。


気合いが入っているのはいいけど、あまり無理をしないでほしいな。


『凛のドレス姿早く見たいなぁ』



「………お母さんもお父さんも来るんだよね?」



『うん。保護者も参加だし。家族も巻き込んでのパーティーだからね。家族同士で挨拶したり、そこで将来の相手を探したり。いろいろだよ』



へ~ぇ。


本格的なこともするのね。


だけど面倒くさい。


大聖堂でやるのかな?


あそこはかなりの広さだから。


まさか、そのために作ったわけじゃないよね?


深夜を過ぎても寝ることはなくずっと話していた。


携帯の充電が危なくなり充電しながら電話をする。


途中、お母さんにも代わってもらった。


交代しながらの電話。


早く帰りたい。


こんな研修どうなってもいい。


打ち上げとかなんでもいいから。


パーカー男がどうのこうのとかいいから。


お母さんやお父さんの料理が食べたい。


もう…………さっさと。


終わらせて………………………


あれ?


なんか……………………………



『で…………ね!な……か!……ばさ……んが!………』






なんか―――…………………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る