第17話
バスから降りると先生がこれからの説明をしてから解散となった。
部屋は、2人部屋だ。
私の相部屋の人は、C組の人。
部屋の鍵を受け取って部屋に行く。
中に入ると、すでに相部屋の人がいた。
私を見ると、ニコリと微笑んだ。
「初めてまして!私、白井真理亜って言います!1週間よろしくね?」
とても明るく元気な女。
最初の印象はそれだった。
「どうも」
「なんか、クールだね。椎名ちゃんのこと近くで見たことなかったから………本当に、無表情だ」
…………。
「椎名ちゃんは、どっちのベッドがいい?窓際?壁?」
「壁でいい」
「分かった。レストランは、7時からだって。部屋の人と一緒に行くことが決まりね?」
「分かってる」
「ならいいの」
…………。
この女。
媚びた目をしていない。
怯える様子もない。
「椎名ちゃんのグループに、変人さんいるでしょ?」
「変人?」
パーカー男のこと?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます