第17話

バスから降りると先生がこれからの説明をしてから解散となった。


部屋は、2人部屋だ。


私の相部屋の人は、C組の人。


部屋の鍵を受け取って部屋に行く。


中に入ると、すでに相部屋の人がいた。


私を見ると、ニコリと微笑んだ。



「初めてまして!私、白井真理亜って言います!1週間よろしくね?」



とても明るく元気な女。


最初の印象はそれだった。



「どうも」



「なんか、クールだね。椎名ちゃんのこと近くで見たことなかったから………本当に、無表情だ」



…………。



「椎名ちゃんは、どっちのベッドがいい?窓際?壁?」



「壁でいい」



「分かった。レストランは、7時からだって。部屋の人と一緒に行くことが決まりね?」



「分かってる」



「ならいいの」



…………。



この女。


媚びた目をしていない。


怯える様子もない。



「椎名ちゃんのグループに、変人さんいるでしょ?」



「変人?」



パーカー男のこと?

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