「見たの？私の予定表」

「見た。全グループの予定をね。何かあった時の場合を考えてね？」

「私、あなた達と行動しないから」

「一応、安全だよ？」

安全？

そんなの信じられない。

柚月達と行動するなんて疲れちゃう。

熱が出るかも。

「なぁ？」

横から聞こえた声。

パーカー男だ。

「何？」

「お前、俺とグループか？」

「そうだけど？私とあなたしかいないけど」

「へ～ぇ。楽だな」

「何が？」

「お前、騒ぐ奴じゃねぇだろ？」

騒ぐ？

「予定表は？」

「私の鞄の中」

そう言うと、パーカー男は私の鞄の中を漁り出した。

「ビビリ君！何してんの！人の鞄の中！」

あぁ。

派手に漁っている。

絶対ぐちゃぐちゃだ。

「椎名さんも、見てるだけじゃなくて自分の鞄でしょ？」

そうだけど。

「あった………………なんだこれ？スカスカだな。１日外ってどこにいるんだよ？」

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