第7話

リオの一部を薬剤に漬けて、密封された容器に仕舞ってギフトボックスに入れた。


「これから行くよ」


リオに話しかけるように箱を撫でる。


これがリオの選んだことだと、言い聞かせながら俺はリオの家に向かった。


チャイムを鳴らすと、ふわふわな髪を揺らして出てくる少年、の振りをした少女が俺を見て顔を歪める。


「何しに来たんだよ」


「リオからの届け物だよ」


「え?お姉ちゃん?」


「リオの部屋、見せてくれる?」


「……何か頼まれたの?」


「いや、ただ俺が最後に見たいだけ」


「なら、やっぱり俺を選んでくれたんだ」


満面の笑みで家へと招く少女は何も知らずにいる。

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