第81話

ルイの部屋に行った直後、ルイは何度も何度も私を抱き寄せキスをしてくる。なんだかいつもより機嫌の良さそうなルイ⋯。


そんなルイが嬉しくて。ベットに運ばれても抵抗しなかった。けど、やっぱり、声はおさえてしまう⋯。


いればどうしよう。

怖い、ルイの弟が怖い。


たくさん私の肌にキスマークをつけるルイは、濡れきったそこに、自身を入れてきた。


手のひらで、口許をおさえ、ルイの熱に体をしびれさせている時、少し体を起こしたルイが口許の置いていた手をとった。



「どうしたの、いつも、しないのに」



指を絡ませるルイは、そのままシーツの上へそれをおさえつけた。



「あっ、⋯る、く⋯だ、め」



律動される快感に、声を我慢しようとするけど。



「何がダメなの?」



聞かれてる、聞かれてしまう。

凄くエッチの最中というか、やり方が甘いルイは、私の声を出させるなんてお手の物。


簡単に、させる。



「我慢してる? もしかして」


「ん、っ、あ⋯」


「ダメだよ、我慢しちゃ、奈都の声は俺のなんだから。聞かせて。」


「るい、く」


「もっと、俺だけの声を出して?」


「っ、ああっ⋯」


「何してるの、もっと、」


「っ、だ、め⋯っ⋯」



繋がっている傍の、突起をいじられる。

私の弱い所を、ルイの甘い刺激に声を出せば、「そう、上手」と頭を撫でてくれる。



ルイは、声を出さないのを、よく思わないらしい。

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