第77話
やっぱり、ルイは甘い。
少しヤキモチ妬きな所はあるけど、私しか見ていないルイ。
ルイが大好きな私は、「明日の朝、迎えに来るね」というルイの言葉に笑っていた。
本当に次の日、私の家まで迎えに来てくれたルイは言う。
「これから毎日、迎えにくるよ」と。
毎日、一緒に帰り、
毎日、一緒に学校へ行く。
ルイと一緒にいる時間が増えて嬉しい私は、すごく嬉しくて。
嬉しいけど、ヒカルの事の罪悪感で、あまり心から喜べずにいた。
「⋯ルイくん、朝起きるの辛くない? 途中で待ち合わせとかにする?」
わざわざ私の家まで迎えに来なくとも⋯。近いとは言えない距離だから。
「大丈夫だよ、迎えに来るの、イヤ?」
イヤじゃない。
すごく嬉しい。そう思って「イヤじゃないよ」と顔を横にふる。
それをみたルイはいつものようにニコリ笑った。
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