痕悪
第40話
火曜日だけ普通科のルイの授業が、遅くなる。
下足場で待たないで言われた通りに、私は図書室でルイの事を待っていた。
ルイを待つのは1時間ほど。
あと5分ほどで終わると思った私は、本を片付け、図書室から見える運動場を見ていた。
そこには部活動で、走っている人がいて。
その部活動は陸上、らしく。
私はその光景を見ながら、走るの速いなあ⋯って、どうでもいいことを考えていた。
「奈都、お待たせ」
そうしてるうちに、私の大好きな人がやって来た。
そして、ルイは言う。
「―――何見てるの?」と。
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