第36話

ルイとエッチをするってことだよね?



湯気が出そうなほど体が熱い私に、ルイは「だめ?」って聞いてくる。



いい。

いいに決まってる。


ルイに抱かれたい。




「あ、あたし⋯」


「ん?」


「もう、」


「もう、なに?」


「ぜんぶ、ルイくんの、だよ」




私はそう言って、ルイを見上げた。

ルイはやっぱり綺麗な顔して嬉しそうに笑っている。ああ、ほんとに、ルイが好き。大好きすぎる。




「どこで覚えたの? そんな台詞」




艶のある言い方で、クスクスと笑ったルイは、また、私の唇を覆い。




「俺の奈都は、可愛いなあ⋯」





甘い甘いルイは、エッチも、甘すぎた。

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