消えた灯は僕だった。

翡翠食べたい

第1話 僕は死んでいた。

今朝、僕は死んでいた。

僕は今日、朝起きた時、自分が血だらけになってベットに寝転んでいる姿を見て起きた。


理由は分からないが、ただ自分がまだ現世(ここ)に居るという事実だけが分かる。


僕はとりあえず、この消えた身体で何が出来るのかを調べてみた。


まず、身体はうっすらだが、輪郭だけは分かる。壁はすり抜けられない、勿論だが他人から見れる様子はない、そして物への干渉は出来ない。故に、今鳴り続けているアラームを止めることが出来ない。


少し時間が経ってお母さんが来た、僕を見て悲鳴上げている。

母は震えながらも救急車と警察を呼ぶ。


〖なぜだろう?〗

僕は母が泣きながら悲鳴を上げているのにも関わらず、驚きもしない。

現世で生きていた僕なら、こんな母を見たら、もっと震えるし、泣いてしまうだろう。


僕は、恐らく多くの感情を失った。


何故だろうずっと冷静だ。ただ、誰かに対する殺意だけが残っている。


〖僕は誰かに殺されたのか?〗


僕はこの時気づいた。きっと僕は誰かを

怨み、呪い、殺す事が目的なのだと、、、


僕はとりあえずこの状況を、整理する事にした。

・この身体の際限。

・大体の感情を失ってしまったこと。

・殺意だけが残っていること

そして、誰かを殺す事が僕の目的であること


僕は目的を達成するため自分の通っていた高校に行くことにした、、ん?、、まて、、?


〖なぜ僕は"目的"を達成しなきゃなんだ?〗


僕は学校へ向かいながら思考を進める。

恐らく僕はこの目的を達成することで、現世へまた生まれ変われるのだ。

そして、そこから逆算すると、この消えた身体が現世(ここ)にあるのもその目的(怨念)があるからだろう。


僕はそんなことを考えながら自分の通っていた学校に着いた。


「とりあえず手始めに、あいつを探るとしよう。」


この"あいつ"とは僕の親友である。

ここで僕は思った。

そうは信じたくない、と。

現世に居た頃の僕は思うだろう、、、と。

やはり、大体の感情がない。

そんな、自分への恐怖すらないのだ。


僕はそんなことを思いながら、どう探ろうかと考えていた。

もうすぐ朝のホームルームが始まる。

情報を得るチャンスかもしれない、僕は手始めに、先生と同じ教卓側に行きクラスメイトの表情を見ることにした。

僕は感情はないが、感情は分かる。


先生が教卓に着き、朝のホームルームが始まった。

何故だろうこれからが楽しみなのだ。


次回へ続く。


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