第1話

誰にも迷惑をかけないように、粛々と生きてきたつもりだった。




「こんな時間にどしたの?」




私の生きてきたこの二十六年は、今思えばそれなりにずっと幸せだったと思う。


女の世界でもたぶん誰の反感も買うことなくなんだかんだうまくやってきたし、恋愛だって人並みにしてきたはずだ。


警察にお世話になったこともなければ大怪我だってしたことはない。




なのになんで、










『マーくんといつ別れる?』




土曜、私は深夜のコンビニの前で携帯片手に動けなくなった。

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