第1話

小さな四角い写真の中に映るその塊は、黒い袋のようなものに入っていました。



モニターの中で止まることのない点滅はまるで「生きたい」と訴えかけているようで、私は思わず目を閉じました。


それでも聞こえてくる音は私が一生忘れてはならない罪の音だと思いました。





その全てを消し去ってから早くも九ヶ月が経とうとしています。


“罪の音だ”なんて大層なことを思ったくせに、私はそれがどんな音だったかをもうよく覚えていません。




でも、その塊は今もずっと私の胸の奥にあります。


痛みはありません。


それが言葉を発することもありません。



ただひたすら重く、黒く、それから燃えるように熱いのです。



私に伝えたいのはおそらく純粋な“怒り”でしょう。





















私の名前はサチです。







人殺しの、サチです。

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