一ヶ月後

今日もあたしは、紺色の制服に身を包み、グレーのマフラーを首に巻く。



何度も鏡の前に立っては、そこに映る自分をチェックして…




午前8時00分。




玄関のチャイムが響き渡る。



タッタッタッタッと小走りに、通学鞄を乱暴に手に取ると、玄関で靴を履き、勢い良くドアを開けた。




「おはようアッキー!」


「……」



笑顔で駆け寄るあたしとは反対に、朝から睨みを利かしてくる彼。



腕を組んで手摺りに寄りかかる姿は…



今日も輝いてる…!



あー…かっこいー…




「ねぇアッキー」


「誰だそれ」



だけどどうも、アッキーとゆう呼び名が気に入らないらしい。



「番号教えて?」


「何で」




…―バレンタインから1ヶ月。




あたし達って、何―…?

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