待ちぼうけ

リル

待ち合わせ

プロローグ

「待っても待たせるな」



小さい頃、おじいちゃんがよく言っていた。



「時間は命だ。限られた時間を自分に使ってくれる人が居る。待たせるぐらいなら、待ちなさい」



何故こんな話をされたのか、経緯は覚えていない。


こんな話をされたと言う事は鮮明に覚えていて、幼心に大事な事を言われたんだと認識はしている。



小さな頃に聞いた何気ない話しだけど、大人になった今も、一生懸命守っていた。

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