第22話

村井さんの話をとりあえず最後まで聞いた私は、揃ってなんとも言えない顔をしていた。全員揃って自分たちの解釈が間違ってないか不安で仕方ない。




「音源送ればいいんですよね?」


「そうだね。それをくれたら、あとはこっちが聴いてどんなアルバムの構成にするか考えるから。」


「あの、村井さんはどういう存在なんですか? プロデューサー? 村井P?」




脳みそがこんがらがってるのは分かるけど、つっきーそれは失礼なんじゃないの。




「そんな感じ。とりあえずデビューまでは僕がサポートすることになってるから、分からないことあったらいつでも聞いてね。」




インディーズデビューか……。まだ実感湧かないな。村井さんの連絡先を貰いながらそんなことを考える。




よし。帰ったら20曲近くある音源を村井さんに送ろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る