第20話
スカウトの話は向こうとこっちの意見が決まるとトントン拍子に進んで、雪月花は学校を公欠してレーベルとの契約や今後の話をしにアズアトレイズまで来ていた。
余裕そうな顔してるけど、全員緊張してる。ステージに立った時でさえこんな気持ちになったことないのに。
だってもしかしたら、メメモリのメンバーに会えるかもしれない。特に自分がベースボーカルだから、ドドキア様の歌とネムのベースはよく聴いてたし。ネムのベースラインなんて何回耳コピしたか分からない。
「まさかここまで来るなんて思ってなかったよねぇ……」
はなびの呟きに無言でうなずく私とつきま。果たして大人相手にまともに仕事の話ができるのか。曲を作るのは得意だけど、契約とか難しい話はてんで初心者。それは横にいる2人だって同じ。
「雪月花の方々ですか?」
「「はい」」
受け付けのお姉さんに階数と部屋を教えてもらう。
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