夏の呪い
第57話
「ねえ、沙妃、今年は海に行くらしいよ。」
「海?」
流歌がいきなり海に行くと言い出したのは、スクールサマーバケーションのことだ。
うちの学校は小学校から高校まで一貫の学校で夏になると学年のみんなで旅行に行くという行事がある。
その旅行先が今年は海に決まったらしい。
「うーん、水着買いに行かないとね。」
流歌は新しい水着をどんなのを買おうか迷ってうきうきしている。
「え?去年も買ってなかった?」
「去年は去年の!今年は新しいの買わなきゃ!沙妃も買うでしょ?」
「私はいいかな。他で着る予定ないし。」
「えー、つまんないなあ」
頬を膨らませる流歌をかわいいなあと思いながら、彼女の胸を見た。
「でっかいなあ・・・確かに水着を着るの楽しそう。」
自分の胸を見てため息を吐いた。
今年もフリルが大量についた水着を着るしかないと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます