第41話

「そんなことはどうでもいい。お前、幽霊に取り憑かれているぞ」



「え、何言って…………」



「これ以上、この世の存在でないものには関わるな。生命を落としかねないぞ」




な、何言って。



この人の言うことが無茶苦茶すぎる。



生命を落としかねないって突然言われたって信じられるわけない。




「本当に死ぬぞ」




ドクンと脈打つ。




私が、死ぬ?




「無茶苦茶なこと言わないでよ!私はまだ死ねな……………」




立つことが辛い。



足が震えて次第に肩の力が抜けていく。




「………あ、オイ!」




男の子に腕を掴まれるが、感覚が全くない。



何でかな?



それに…………眠いよ?




ズルズルと身体がもつれ、瞼を閉じた。




「寝るな!寝たら……………」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る