第37話

葬儀の参列者はお父さんの親戚やお父さんの会社の上司、近所の人たちのみ。




「あの子よ」



「見かけによらず怖いわね。まだ若いのに…………」



「ご両親可哀想」




私を卑下する人。



両親の死を悲しむ人。



私を憎む人。



やはり、私はあの日、血まみれで発見されただけで私が殺したことになっている。



事実は違うのに。



だけど私は何もやっていない。



それだけは胸張って言える。



それでも疑われるのはショックだった。



何より、親族であるおにいにまで信じてもらえないのが一番辛い。

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