第34話

「どういうこと?」



「俺達の国、魔法王国…………グランジュール王国には伝説の王女がいた。王女は王国に平和にする為、命を懸けて12個のジュエルを封印したんだ。悪者に手を渡らぬよう利用されないようにな。それをお前はいとも簡単に封印を解いたんだ。ふざけるなっ!!」



「なっ!」



「お前みたいな小娘に破滅させてたまるものかっ!スパイだな!?」




男に首を掴まれ呼吸ができない。



苦しいっ!




「いやっ!!」




身体から不思議なチカラが湧き上がり、片手だけで男を吹き飛ばした。




「えっ??」



「貴様…………やはり魔術師か。封印を解くくらいだから人間とは思えなかったが」




魔術師?



何のこと?



この力は何?



こんな力知らないっ!



私は人間だもん!




「よくみたら、それは宝生家代々伝わる魂神じゃないか。誰から盗んだ!?白状しろ!!」

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