第33話

「こたえ…………」



「知らないっ!」




男の声を遮った。




「知らないだと?知らないわけがないだろう。ならなぜお前はここにいる。封印されていた魔法書が開いてるんだ」




なんか怒ってます?



もしかして、この赤い本のこと?




「ここにきて触っただろう?」



「あ…………」




目の前に開かれた色濃い赤い本をチラリと見た。




「たしかにここにきてそこにある赤い本を触って開いたけど……………」




何か問題ある?




「やはり封印を解いたのか…………」




男はため息をついた。




「よくもやってくれたな。お前のせいで俺達の国を破滅に導くなんて…………。俺達の国だけじゃない。お前の国も……………」




なに、言ってるの??



第一、この人どこの人?



髪や瞳も赤いし日本の人じゃないよね。



俺達の国っていってるし。



破滅に導く?



私、やばいことしたの?

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