第18話

イヤだ。イヤだ。



信じたくない。



だけど嫌でも信じなくてはならないんだ。



父の身体が異常に冷たかった。



白かったんだ。異様に。




怖くなって息が荒くなる。



身体が尋常じゃないくらい寒さを増して頭がおかしくなりそうだ。




ガタガタッ。




背後から物音がした。



怖くて振り向いた。




「お、お母さんっ!?」




お母さんだった。



お母さんは壁に掴まりながら足を引きずっていた。



足から血が流れていた。



ボロボロなお母さん。



髪は乱れなにか起きたとしか思えない。



私はお母さんに駆け寄りお母さんを支えた。




「お母さん!どうしたの!?何がっ……………」

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