第8話
「いってぇ!!なにすんだよ!」
「酷い顔ね!バーカ」
あっかんべーをした。
「そんなことよりどうかしたのか?様子変だったけど」
「ただの空耳だよ」
「ふーん」
さすがに本当のことは言えないよね。
いくら幼なじみだとしても。
空耳は空耳でも女の人の声が私を黒目の君とよんでいるなんて。
彼は堤彪斗(つつみあやと)。
私の幼なじみである。
勉強家な物好き。
うざい性格だけどね。
割といいやつなの。
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