第2話
「私のイチゴ食べないでよ~!最後に食べようと思ってたのに!」
「最初に食べればいいだろ~」
と腰抜けな屁理屈を並べる兄に適うはずもなく、私は更に兄が嫌いになった。
『大嫌い』と叫び部屋に逃げ込んだ。
「圭介。何してるの。今日は結ちゃんの誕生日なのに」
「正式には明日な」
「屁理屈言わないの!」
兄の圭介は母の紗和子にこぴっどく叱られた。
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