第83話

「妃芽?…………どうしたの?……今日なんか変じゃない?」





「……え?………………んー……なんか。……ううん、なんでもない」何も分からないってことは……この違和感は気のせい気のせい。




玄関まで乃々華と向かい、校門で解散がいつものルート。





下駄箱で靴を履き替えているときだった。





「あ……」




「?……どうしたの?」





「……宿題忘れちゃった!彼氏待ってるでしょ?……今日はここで解散しよ!…わたし取ってきてから帰るから。」




乃々華は「了解!またあしたね」と言い、手を振ると解散をした。





私はそのまま走って教室に向かう。




本当は宿題なんかじゃない。






ずっと気になってた違和感。…………スクールバッグに……とろろのキーホルダーがついてなかった。

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