流石に事件です！

「うーん…………やっぱりない…………」

週明けの月曜日。学校の落し物コーナーも確認したし……先生にも聞いた。

教室にもどこにも……私の体操服は無い。

仕方なく今日はももちゃんの体操服持つまで来たけど……大きいんだよなぁ…………ズボンに関してはもう、変な長さになっちゃうから、長いジャージ持ってきたけど……

暑いったらないよ。

「妃芽、見つかった？」

「ううん…………やっぱり無い。」もしかして……盗まれた……とか？

でも、他の生徒は盗まれている様子ないし……私だけ盗まれるとか変だし……

そんな、体操服泥棒なんていないと思うし。

「えー、じゃあ妃芽今日はどうするの？」

更衣室で着替える乃々華に渋々持ってきた体操服を見せる。

「あー、そっか！……その手があったね。……でも大きくない？」

「うん……でも体操服ってたかいから……勿体ないんだよねぇ」

私も体操服を着て見るけど……やっぱり大きくてみんなに笑われてしまった。

「なんか…………ちっちゃい子どもみたい。」

乃々華はそう言って笑ってくるし。

いや……せめて彼シャツ……って言ってくれ。そんな色気ないってか！？

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