第72話

もしかして……





ももちゃんが買ってくれたの!?いつの間に?





「いつ買ったの?……気が付かなかった。」




「めめ子がうどん選んでる時に買ってきた。」



確かにフードコートと小物屋さん近かったけど…………びっくりしちゃったよ。






「でも…………なんで?」






「……めめ子って高校2年生にしては…………何か足りない。って前から思ってたんだよ。」




は?……何を言ってんだこの人。






「…………このデカいぬいぐるみをカバンにつけたら……まぁ……ギリ最近の高校生っぽく見えるんじゃないかって思って。」






なるほど!!




天才か!





…………って!余計なお世話だよ!!そんなことしなくもピチピチなキュートなJKだよ!





言い返そうと思ったけど、とろろのキーホルダーがあまりにも可愛いから素直に「ももちゃんありがとう!……スクールバックに付ける」と、言うとももちゃんは珍しく優しく微笑んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る