第68話

「何寝てんの…………起きろ。……風邪ひく。」




気持ちよく眠っていた所をペシッと叩かれ起き上がる。いつの間にかとろろはいなくて帰ってきたももちゃんの横にピタッと、くっついている。






「おかいり………………今……何時?」





少し寝ぼけながら目をこする。





「19時。すぐ飯にするから風呂はいっとけ。」




「んー…………ぁい…………あっ!消しゴム買いに行かないと!」




急に目が覚めて消しゴムがなかったことを思い出す。




「は?……消しゴム?…………はぁ……わかった。早く用意して買いに行くから。」




ももちゃんは、そう言うとキッチンに行くのをやめてカバンを持った。






「いいよ。……1人で買いに行ける。」





「もう、夜だからダメ。」





夜って言っても、もう日が長くなってギリ明るい。





「まだそんなに暗くないよ。」




「いいから、車で行く。……ほら用意して。」



こういう時のももちゃんは絶対引いてくれないから従うのが手っ取り早い。




「はーい」と返事をすると適当に制服から着替えてカバンを持つ。

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