第68話
「何寝てんの…………起きろ。……風邪ひく。」
気持ちよく眠っていた所をペシッと叩かれ起き上がる。いつの間にかとろろはいなくて帰ってきたももちゃんの横にピタッと、くっついている。
「おかいり………………今……何時?」
少し寝ぼけながら目をこする。
「19時。すぐ飯にするから風呂はいっとけ。」
「んー…………ぁい…………あっ!消しゴム買いに行かないと!」
急に目が覚めて消しゴムがなかったことを思い出す。
「は?……消しゴム?…………はぁ……わかった。早く用意して買いに行くから。」
ももちゃんは、そう言うとキッチンに行くのをやめてカバンを持った。
「いいよ。……1人で買いに行ける。」
「もう、夜だからダメ。」
夜って言っても、もう日が長くなってギリ明るい。
「まだそんなに暗くないよ。」
「いいから、車で行く。……ほら用意して。」
こういう時のももちゃんは絶対引いてくれないから従うのが手っ取り早い。
「はーい」と返事をすると適当に制服から着替えてカバンを持つ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます