第61話

意味わかんない。



ももちゃんって、私に色々命令とかしてくるくせに……家のことは本当に何もやらせてくれない。




「なんで!……私ももちゃんの好みとかなんでもわかるよ!……嫌いなものとか作らないよ!……ももちゃん程上手くは出来ないけど……そこまで下手でもないよ!」







酷いよ。私だって……ももちゃんが勉強大変なこと知ってる。



私ばっかり楽してる。



「………私………ももちゃんのお荷物じゃん」








ただ……ももちゃんに褒められたいだけなのに。久々に褒められて嬉しかったから。




私だってももちゃんの役に立ちたいのに。






「はぁ………わかったよ。ただし土曜だけな。土曜は俺昼はバイトだから。夕飯作って。」






「うんっ!わかった。……任せて!」




ももちゃんは観念したようにため息をついたけど……私はももちゃんの役に立てるって嬉しかった。





だから…ももちゃんが辛そうな顔をしていることに気が付かなかった。

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