第54話
私を見下ろす顔はなんか……えろい。
伏せ目で、じーっと目を見てくる。
不覚にもドキドキするのはきっとこの人の顔が綺麗すぎるから。
慣れていると言えど、見つめられると……どうも平然ではいられない。
「なぁ……めめ子。……お前いつからそんな悪い子になったの?」
どんどん近づいてくる顔。
ソファひとつしかないから、何も考えないでいつもももちゃんの、隣座るけど……
座らなきゃ良かった。
また、いじわるする気だよ。この人。
あぁ、どうしよう。さっきからずっと動悸が止まらない。ドキドキ言ってる。
顔近い。なにこれ……
なんか……捕食される小動物ってこんな気持ちなのかな?絶対にかなわない相手に仕留められて……逃げられない。
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