第16話
でも、私に実害が及んだことはなかった。
というのも、昔からももちゃんの下僕だった私はよくももちゃんに捕まえられて一緒に行動をすることが多かったけど、それが原因で女の子たちに嫉妬されて嫌がされをされたことは1度もない。
むしろみんな優しくしてくれていた。
ももちゃんの下僕をいじめる=ももちゃんに嫌われる
と思っている女の子たちが大半で、むしろみんな媚びを打ってきていた。
なのに……今回は初めての実害。許すまじ。
「私は、優しくて私のこと愛してくれる王子様のような彼氏とファーストキスをしたかったの!」
「はぁ?……そんなのいねえよ。アホか。」
ももちゃんは、呆れながらハンドルを横にきる。
「いるもん!!!泰ちゃんみたいな人が良かった。」
「あんなのそう何人もいねえよ。諦めろ。いたとしてもめめ子みたいなのを好きになんねえよ。」
なっ……
ちなみに、泰ちゃんとは
10も年が離れているから、もう一緒には暮らしていない。今はアメリカで働いていて昨年すっごい美人なアメリカ人の女性と結婚をした。
すごく優しいし、大好き。………ももちゃんとは比べ物にならないくらい!
私は将来あんな人と結婚するんだから。
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