第14話

放課後になり、乃々華に「一緒に帰らない?」と聞くと、「ごめん!彼と待ち合わせてる」と断られてしまった。





乃々華の彼氏は、他校の子で中学の時から付き合っているらしい。




うーん、今日はペンを買いに行こうと思ってたんだけどな……一人で行くか……





「ん?」なんか……嫌な予感がする。




こういう時の〝嫌な予感〟は残念ながらよく当たる。





「おっ、めめ子。おっせえよ。」




何で校舎の中うろついんだよ。この人……





「……なんでいるの?」






「先生に呼ばれたんだよ。」



卒業生なのに呼び出しって……何したの……この人……




「……あ?なんだよ。その顔。」




「いやっ!な……なんでもないでございます。……はい……」




「佐々木くん、ありなとね。……資料の場所分からなかったから。」先生が、ももちゃんにお礼を言うと、ももちゃんは「全然です」とニコッと笑う。




あ……そういうことか……




ももちゃんは、生徒会だったから……その関係の仕事ね。

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