愛せない

目撃

フラフラ私は歩いてると、重い空気で話している慶太くんと彼女さんを見かけた。

「あれは慶太くんと……」

私は幽霊だということも忘れ、物陰に隠れた。

「最近のけいちゃんほんとに変だよ！？」

「………真依。少し静かにしろ」

「電話もメールも無視するし!!」

聞き捨てならない言葉。

慶太くんが電話やメールを無視？

温厚な慶太くんがそんなことするはずない。

「こないだだって一人で水族館なんて普通行かないよね！？浮気相手とどうせ一緒にいたんでしょ！？」

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