第66話
「羨ましくて」
「え?」
「私、生きていれたら好きな人とデートしたりしたのかなって。ほら、こんな風に……慶太くんみたいなかっこいい人と楽しく喋りながら帰ってたのかなって」
嫌味っぽかっただろうか。
だけどずっと思ってた。
羨ましい。私もって。
好きな人と手を繋いだり腕組んだり下校したかった。
好きな人とデートしたかった。
「三ツ矢さん。日曜日に水族館行かない?」
「え、水族館?」
「三ツ矢さんは憧れてたんだよね。俺みたいなイケメンと水族館デート。なんてね」
「……でも」
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