死神

第18話

「我々は怪しいものではない」



猫が喋ってるだけでもだいぶ怪しいけど。


私は死んだ身だからこれが当たり前なのかも。



「我々は猫の姿をしているがこれは仮の姿」


「仮の姿?」


「人間界では分かりやすいように姿を借りているだけだ」


「あなたたちは一体………」


「我々は死神。お前は3年前、ここで交通事故で死んだ三ツ矢翔子で間違いないな?」



は?死神?


3年前に死んでる!?


死んでるのは分かってる。


自分の体は透けてるし幽霊だって。


だけど死んだのは今朝のはず。


なのに、死んでから3年も経過しているの!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る