第13話
「ああ。先程、三ツ矢翔子は亡くなったそうだ」
私は認めたくなかった。
私はここにいるのに、誰も気づいてくれない理由。
私を無視する理由。
それは、私は交通事故に遭ったから。
死の狭間で闘っていたから。
私が見えないのは死んでしまっていたから。
幽霊になってしまったから。
認めたくない。
先生が悔しそうに涙を浮かべて私が死んだことを報告する姿も。
麗や慶太くん、クラスのみんながショックな顔を浮かべて放心状態になってる姿も。
私は何もできずに突っ立ってるしかできないことも。
全て全て認めたくなかったよ。
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